埼玉県、さいたま市のA様より、VOLVO S60 D4、リヤバンパーとクォーターのキズのお見積りをWEBで賜りました。お問合せの内容に、どのようにしてできたキズなのか、また、キズの大きさはどの程度なのかの詳細が丁寧に、分かり易く記されており、いただいた画像とテキストを照らし合わせながらお見積りさせていただきました。※A様からお問合せいただいた際の画像をそのまま使用させていただきました。
A様のお住まいが、弊社所在地から遠方だった為、お見積り金額が他店と比較して参考にしていただければと、ご返答いたしましたところ、後日、ご連絡があり、ご用命をいただきました。いただいたお電話で入庫日の日程調整をさせていただき後日、ご入庫となりました。
多数の修理工業様、板金工業様の中から当社へご用命いただき、誠にありがとうございます。
慣れない代車で、ご不便をおかけしますが代車をご用意させていただき、お車をお預かりいたしました。
低年式ではありますが、代車は無料にて貸し出しております。また、代車は不要で公共機関でお帰りになられる場合など、弊社最寄り駅の”つくばエクスプレス・八潮駅”まで送迎いたしますのでお気軽にお声がけください。
損傷を確認し、作業に入ります。お問合せいただいた際のご説明で、どの程度のキズなのかのイメージがついており実作業へはスムーズに移行出来ました。擦りキズには”深さ”も確認できました。まずはキズの部分の塗装面を可能な限り削り、表面を滑らかにしていきます。
バンパーのデザインでもあるプレスライン付近に黄色の点線を引いてみました。キズはこのプレスライン上にも確認できました。平らなキズの箇所同様に削る作業を施したので、パテでプレスラインを忠実に再現します。
この段階の作業が完成に反映されるので余分なパテは研ぎ、バンパーのプレスラインは残しながら作業を進めます(左画像)。パテを研ぎ終えたら、サフェーサーを吹き付け(右画像)、塗装前の下地処理が最終段階を迎えます。
塗料メーカーのデータを元に調色した基本の色をマグネットシートに吹き付け、ボディにのせ、隣り合うパネルとの色味を確認します。正面はもちろん、上下、左右、どの角度からみても不自然が無いよう色を作り出します。同じメーカーの同じ車種のお車でも、使用環境や保管場所、お手入れの頻度によっては色味もかなり変わってきます。
データを元に調色した色を吹き付けたマグネットシートを黄色の点線で囲ってみました。足りない色を見極め、微妙な調色を重ねていきます。お車によっては色合わせが半日かかる場合もあり、さらにはお天気にも左右されることもあり、とても繊細な作業となります。
作業場をブース内に移し、塗装箇所以外にミストがかからないよう紙とポリシートなどで養生をします。
A様のお車の塗装ブース内での作業は、養生から塗装完了まで1時間から1時間半。その作業工程を約30秒の動画にまとめてみました。
キズのあった箇所のリヤバンパーとクォーターを黄色の丸で囲いました。また、”ぼかし”た箇所には黄色の点線で印をつけました。今回の様にパーツとパーツにまたがるキズの修理などの場合には”ぼかす”塗装方法で作業いたします。
キズの範囲よりも広範囲な塗装に若干、驚かれるかと思いますが、黄色の丸で囲った箇所にはボディ色を吹き付けました(動画参照)。次に吹き付けたボディ色と、ボディ色を吹き付けていない箇所が不自然な仕上がりにならないように全体を包むようにクリア塗料を吹き付け、吹き付けたクリア塗料は点線で印した箇所でぼかします。
塗装作業が終わったら、しっかりと乾かし磨き作業に入ります。画像の様にぼかし目は不自然でないかなど、塗装の仕上がりを確認しながら磨いていきます。
最終的な仕上がりの確認をしながら洗車をし、ご納車となります。A様、この度は遠方からのご用命、誠にありがとうございます。また、WEBからのお問合せにあたりまして、有難いお言葉を頂戴いたしましたこと、スタッフ一同感謝申し上げます。時代を経ても、その時代に合った技術力の向上に努めてまいります。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。お問合せは無料ですのでWEBまたはLINEよりお気軽にお問合せ下さい。営業時間内でしたらお電話でのお問合せも可能です。
VOLVO S60 D4 実費修理費用:55,000円
追記:お車のご納車の際に、菓子折をいただきました。3時のお茶の時間にスタッフでいただきます。お心遣いありがとうございます。